先代わんこの話
5年前に天国へ旅立った、うちの先代わんこチャミーです
今はチワワがいるのですが、このチャミーを最後にうちはヨークシャテリアが飼えなくなりました
何故なら、このチャミーが家族にとって「特別すぎる」わんこだったから
うちは、人から譲り受けたわんこや事故死させてしまったわんこも含め、4匹のヨーキーを飼った経歴があります
けれど、その中でもこのチャミーは本当に特別な存在だったんです
あたしは不眠症と言っていますが、この不眠症は鬱とパニック障害から派生したものです
チャミーがいた頃に発症し、夜な夜なうなされたり、突然泣き出したりしていました
つまり、あたしがいちばん病気が酷かった頃にそばにいてくれたのが、このチャミーだったんです
親の話によれば、うなされていると必ずあたしの顔を覗き込みにきて、親のいるところへ走っていっては吠え、あたしのところに戻っていったそうです
つまり、あたしがうなされている時、「親を呼びにいっていた」ということなんでしょうね
様子がおかしいぞ、と
そして、それがおさまると必ずあたしの傍で体を丸めて寝てくれていたとのこと
泣いているときは体のどこかを密着させ、そばにいてくれました
名前を呼べば必ず来てくれて、心細い時には常に見える場所にいてくれる…そんな存在でした
父親にタバコを持ってって、とくわえさせれば、父親のところまで持っていく
出かける時は、自分も連れていけと鞄の中に入ってくる
そんな甘えん坊な面もありました
お利口な犬だったのかどうかはよくわかりません
ただ、人が好きで、親がやっていた店の看板犬になり、お客さんに愛想を振りまいて、チャミーの顔を見にやってきてくれるお客さんもいました
いつも家族と一緒
必ず、誰かのそばにいて、甘える…そして、あたしの元気のもとになってくれる…そんな犬でした
最期は家族みんなに看取られて天国へと旅立ちましたが、その姿は本当にただ寝てるだけのようで…朝、みんなが起きるのをまっていてくれたかのような…
そして、安心して寝てくれたような…本当に綺麗な、安らいだ顔で苦しまずに亡くなりました
そんなわんこだったので、もう同じ犬種は辛くて飼えなくなってしまった…というのが現状です
いまでもチャミーはあたしにとって特別な存在です
LINEのアイコンは今のチワワですが、携帯の待ち受け画面は未だにチャミーです
きっと一生忘れられない、大事な存在でしょう
もちろん、他に飼ってきた犬たちもとても大事な存在ではありますが
それでもきっと、ここまで思い入れのあるわんこは二度と現れないと思います
チャミー、今も天国で元気にしていますか?
それとも、もう生まれ変わっていますか?
心配そうにあたしの顔を見つめて、涙を舐めとってくれたこと、あたしは一生忘れません
15年の幸せをありがとう