あしながおじさん
さて、書評を一番に挙げているブログなので、まず最初に書評から書きたいと思います
トップを飾る本は何か…小野不由美至上主義者としては小野不由美の本から…?いや、それとも一番最近読んだ本…?そんなふうにいろいろ考えたのですが、結局選んだのはあたしが今まで生きてきた中で間違いなく一番読んだ回数の多い本
です
最初に読んだのは小学校低学年、多分、何百回と読み返していると思われます
あまりにボロボロになり過ぎて、買い直したくらいなので
世界名作劇場でアニメにもなっていますし、あらすじは知っていらっしゃる方も多いでしょう
みなしごで孤児院に入っていたジェルーシャが、評議員のひとりである男性に大学へ行く援助をしてもらい、返事はないと知りながらもその大学生活を手紙にしたため送り続けるという内容です
あしながおじさんの愛称は、車のライトに照らされた評議員の影法師がとても足が長かったことに由来されます
ジェルーシャは自分の名前を嫌い、ジュディと名を変え大学生活を満喫します
大学には、自分が孤児だったことを知る者は誰もいません
そんな中、自分がいかに世間知らずかを知り始め、いろいろな本を読みながら「あしながおじさん」の望みである作家になることを目標に勉強に遊びに運動にと励んでいきます
そして、ジュリアの叔父であるジャービスに初めての恋心を持ち始めて…と、少しづつ世間知らずではない、外の世界を全く知らない女の子ではない、ひとりのレディへと成長していきます
子供の頃と大人になってからと、読んでからの感覚に違いはありますが、このお話は子供が大人へと成長する、その境目を表した物語のように思われます
子供の頃は自分の世界はとても小さい
けれど、年齢を重ねるにつれ世界は大きく変化し、それに伴って自分が変わっていくことも要求されるようになります
ジュディはその変化を喜びながら享受し、前向きに成長しようという姿勢を見せることで読者を惹きつけている…大人になってからはそんな気がしてなりません
子ども用の本だからと侮るなかれ
大人になってから読んでもとても魅力的な本です
もし読んだことがない方は、一度お手に取ってみることをお勧めいたします
小説になっているもの、手紙形式になっているものどちらもありますが、個人的には手紙形式ものがお勧めです
ちなみにこの有名な作品、続編があることはご存知でしょうか?
ジュディの親友であるサリー・マックブライドが主人公の作品で、「続・あしながおじさん」として発売されていますご興味がある方は、こちらも是非❤️